
「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」より転載>>>>>>>>>>>
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「宮崎正弘の国際ニュース・早読み」
平成23年(2011) 7月5日(火曜日)
通巻第3360号
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新幹線技術は中国が独自に開発したものであり、日本の真似ではない
白昼堂々としらを切る強気も、将来の米国シェア争いが根本の動機
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北京−上海を結んだ中国版新幹線(中国では高速鉄道と呼称)の「和諧号」車両技術に関して、日本の技術の盗用、そっくりとする批判に、中国は「独自開発だ」と主張してきた。
「そもそも新幹線技術は中国が独自に開発したものであり、日本の真似ではない。なぜなら380キロをだす中国の新幹線が、なぜ270キロしか出ない日本の技術の真似をする必要があるか」というのが言い分である。
白昼堂々としらを切る強気も、将来の米国シェア争いが根本の動機にある。
そればかりか今後、日本のメーカーをあざ笑うかのように米国で技術特許を申請すると豪語している。
このため、技術供与元の川崎重工業は7月4日に大橋忠晴会長が会見し、「“特許”の中身が分からないので今は対応のしようがないが、もし契約に違反する内容であれば、法的手段をとる必要がある」との考えを述べた。
同氏は神戸商工会議所の会頭でもあり、同会議所の会見で語った。
新幹線の対米売り込みは日本と中国が争ってきたが、価格では中国側が圧倒している。
中国新幹線はすべてが「和諧号」とよばれ、A380型など最新鋭タイプがある。
明らかに日本とドイツの車両技術が使われているが、大橋会長は「供与した技術は中国国内での使用に限ることになっている。きちんと契約を守る大人の国になってほしいと思う」とした。
実際の新幹線は300キロを豪語しても、そのスピードはほんの一部分。あとは170キロから200キロの状態で走行している上、日本の新幹線のようにカーブで10度傾斜しても珈琲がこぼれないが、中国新幹線のカーブは長く、また速度を落とす。傾斜10度などという箇所は一カ所もない。
250キロ出すと、車体の揺れが激しくなり、安全性に問題が多い。
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