投資家は、あらゆる情報で先を読むことから、格付けにより、その先の動向を読むわけだが、しかし、格付け会社をここまで、モンスターにしてしまったのは、その投資家ではなかろうか。
格付けで記憶に残るのが、日本がバブルの絶頂期、当時の都市銀行は、軒並みAAAであった。それが、バブルの崩壊と共に、どんどん格下げとなり、そして統合していった。
このとき思ったのが、格付け会社は、特別、先見性を持っているものではないということだった。
実は、格付け会社は、その時の評価をしているもので、先々のことで評価をしている訳ではないから当然のことである。
天気でいうなら、現在の空模様を述べているのが、格付けであり、予報ではない。そんな、格付け会社の動向が、世界経済に大きく影響を与えるようになってしまった。
投資家が、格付けを煽って、市場変動のツールにした感もあるが、格付け会社が決めることに世界経済が、振り回されるというのは、何か、情けない気もする。
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