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2011年08月06日

時の勢いはすさまじい《塚本三郎元民社党委員長》


時の勢いはすさまじい  平成二十三年八月下旬 塚本三郎

 大相撲が正常に戻った。名古屋場所は各力士の、全力を出し尽くし気迫の籠った闘いに終始した。日本人の誇り、大相撲が国技本来の姿に戻ったと信じたい。
 目立ったのは、常勝で八連覇新記録と目された白鵬が、優勝を逃しただけではなく、思いもよらぬ、終盤で三敗を喫した。あまりにも意外な成績に終ったことである。
突進した琴奨菊と、日馬富士が、横綱を下した時の迫力は見事であった。
 全力を挙げて大関を目指した琴奨菊の努力は、常勝の横綱白鵬を破る突破口となった、その時の気迫は見事であった。横綱を下したこの二力士の頑張りは、私共に大きな教訓を残した。とりわけ、大関の日馬富士の執念には学ぶべきものが多かった。
 この相撲で、人間の力量は、その気迫と力量以上に、「勢いの力強さ」が相手を圧倒する姿を見せつけてくれた。

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 人間の努力と力量には限界がある。その限界を、遥かに上回る結果を生むのが「勢いである」と思い知らされ、時の勢いには防ぎようがない、と強く教えられた。
 大関をめざす琴奨菊、優勝をめざす日馬富士の、闘い前の仕切りの気迫を見ていて、その時、既に勝敗は決しているやに想定したが、結果はその通りになった。
 万全とみられた常勝の大横綱白鵬が、もろくも敗れた。それは相手の勢いに、圧勝の気迫があったからと思いたい。
魁皇が辛勝の末の新記録達成と共に、力尽きての引退は、さわやかであった。
国家も全く同様だと比較し教えられた。今日の中国は国家として、上昇の熱気はすさまじい。それと比べて、日本国家には熱気が見られない。日本政府のヤルキの無さ。そして、国民の消沈した気概は、闘う前に既に負けている。その下に住む人間の能力には、それ相応の限界がある。その限界を突破するのが、「時の勢い」ではないか。
 上昇時と下降時には、それぞれに限界を上回る。或いは限界を下回る。事実上の能力を遥かに超える力の差を「時の勢い」が示すことを、相撲の勝敗を観戦し思い知らされた。

「一国の国力の違い」

 日本の今日は、余りにも勢いが無さすぎる。持っている実力を全く発揮していない。
例えれば能力の半分程も発揮していない。理由の第一は、指導者、即ち政府の指導力不足。菅首相の思い付きによる、盲目的政策が国民の情熱を奪っているとみる。
 「国民は、その国民にふさわしい政治家しか持ちえない」という、ウェーバーの有名な言葉がある。民主党、菅直人政権を、客観的に観察してみると、「そんな馬鹿なことがあるのか、俺達は菅に騙されたのだ」と国民一人々々は言い返したいようだ。
それでも三分程の理は、肯かざるを得ない。一昨年の政権交代のとき、自民党の賞味期限切れを実感して、民主党政権に心を移したのは我々日本国民ではなかったか。
 その時の国民の心理状態は、何か新しい政治が欲しかった。そして、4Kと云われる、何ごとも無料と云う安価な、楽しい生活の道が欲しかった。怠惰な国民の風潮がそれを欲した。
 安易なエサを垂らしたマニフェストと呼ぶ「民主党の釣り針」に飛びついた日本国民は、僅か半年を経ずして騙された≠ニ気付いた。それでも国民は反省するよりも、自分の怠惰を省みず、未だ政府を非難することに、重点をおいている。
 その結果と結び付けることに異論はあろうが、3・11と呼ぶ大天災、即ち東日本大震災が日本を襲った。まさに警鐘の乱打である。この大震災こそ、何が正しく何が正しくないかを、日本人に対して見定める大警告を下したと見る。
眼前の美貌よりも、誠実、真実の姿を現す役を果してくれたと思いたい。それが苦しい大震災の襲来ではなかったか。時の勢いは、ここまで日本人の姿を見事に動揺させたのかと言いたい。これこそ日本国家の「下り坂」を喰い止める為の天意とみるべきではないか。
 仏典には、地震をはじめ、三災、七難が興るのは、天の警鐘と説かれている。
千年に一度の大災害と呼ばれる今日の大災害に対して、日本全国民は、漸く本来の日本人に元気な魂を取り戻しつつある。「がんばろう!日本」が国中の標語として眼につく。
 下り坂と上り坂の勢いの違いを、今こそ自覚して、かつての日本国民らしさ、即ち上昇への反転攻勢に転ずることを信じて疑わない。

勢いには、落とし穴も伴う

 自分の力量以上の力を発揮出来るのは、以上の如く時の勢いである。しかしこれは、自分の力の届く範囲を超える力である。
自分の能力以上の力とは、統率力、抑止力をも超える力であり、その力は、自分を超えることは即ち、自分の意とすることを超えて、逆に働くことも少なくない。
 自然の世界は、調和の保たれた世界である。「過ぎたるは及ばざるが如し」との古い格言が在るように、足りないことも良くないが、過ぎたることもまた良くない。否過ぎたることは、足りないこと以上に、良くないことが多い。身を亡ぼすのは、足りないことよりも、過ぎたることのほうであろう。

 中国の共産党一党支配の独善政権は、「過ぎたる国」であり、日本の民主政権は、反対に「余りにも足りない国」であり怠惰の典型ではないか。
 中国の人達は、経済優先が、世界のすべてに優先出来るものと誤信しつつある。
 中国が、膨大な人口と、低賃金のゆえをもって、日本及び欧米各国のの産業界が、労働力を頼りに、生産工場をこの中国に移転しつつある。それゆえ、受け容れ態勢を作りさえすれば、労せずして、どんどんと工場が造られ、生産優先の経済大国と成長した。
 自力以上の力を発揮しつつある経済大国中国は、既に、自国の能力以上に威力を拡大しつつある。経済力の拡大は、即軍事力に転用し、資源獲得を目的として、周辺の国家間のルールを無視して脅威を与えつつある。
 時の勢いは、能力を超えた力を発揮すると前述した。しかし、その勢いは、必ず一方的な上昇の力のみではなく、自らを卑しめる「落とし穴」も待ち伏せている。      

中国鉄道事故は国家の本質を暴露

 中国浙江省温州市で起きた鉄道事故は、天災なのか。
 勢いに乗った中国と云う、経済戦の勝者に対して、大きな落し穴があった。今回の大事故は、既に、幾多の予測すべき事故が、他の路線で起きていたと報道されている。
 上海、北京間の新幹線は、暫々停車事故が多発していたと、今にして漸く報じられている。情報統制の独善国家にして、このような政府の失政が、抑止できない程に、ホコロビが浮上している。
 この十年間、中国経済発展の勢いは、日本を追い越せの、突出したすさまじさであった。
 中国国民に自力建設を宣伝し、自信を持たせるだけではなく、買い入れた先進国の技術と能力を上回るスピードを誇示する、偽りの建設に、誰も忠告、諫言しなかったのか。
 今日の中国は、国家の上から下までの大半が、嘘と騙しの社会と化している。
とりわけ統治組織こそ、その偽りの根幹を形成しているとすれば、大自然は天変、地異の災難として指導部の頭上に、怒り否、警鐘の雷を落すことは、避けられない。
 今回の温州市の鉄道事故は、唯単に中国国民への警鐘に止まらず、全世界に対してその正体を露呈せしめた。神の戒めの厳しさを思い知らされる。
 自国内の鉄道網の施設を、安価に、自国の労働力を活かして、近代化を成し遂げんとすることがすべてであるとするならば、多少の弁明の余地はある。
 但し今日の中国政府は、唯借りものであり、協力国の善意を踏みにじるのみならず、その技術を盗用して、更に自国製の如く、それを上回る品物として、諸外国に技術力を販売せんとする姿勢は、文明国には許されないことで、「恩を仇で返す」こととなる。

がんばろう日本!

 商売には、信用こそ唯一の道である。世界一信用の出来ない国家中国が、世界一の嘘と騙しをもって、唯単に安価でスピードを売り物として、各国へ高速鉄道技術の「特許の申請」まで行わんとすることは、天人共に許されないことである。
 今日の中国の鉄道事故は、勢いの赴く処、余りにも暴走のし過ぎであり、諸外国に対する信用失墜の、天与の断罪が下されたとみるべきである。
 急速に経済成長と発展した中国では、格差拡大、官僚腐敗、物価高騰など人民の不満と怒りが充満。庶民の心情が抗議デモや暴動が頻発している。
その結果として、今回の大事故を反省の啓示と受け取ることがなければ、更に第二の天災事故をも警告せざるを得ないであろう。
中国の無軌道な経済政策が軍事大国と変質し、全アジアに脅威を拡大しつつ在る今日、それに対抗対処できる国は日本国家であり、それは天与の使命と受け止めるべきである。
 アジアの秩序と平和を守る実行力と威厳は、未だ失ったのではない。
戦中、戦後の我々日本が厳然として示した歴史を省みるべき時が来た。
 例え今日の日本国憲法が、非武装、不戦を維持しているからと弁明しても、それは「奇形児国家の怠惰」の口実でしかない。中国共産党が侵略政党として全アジア諸国へ、脅威を加え、それに対抗出来るのは日本の奮起以外にないと、万感の期待を寄せている。
 日本は、東京裁判で下されたが如き侵略国家ではない。アセアン諸国は、大東亜戦争によって、日本国民が血を流した結果、独立を勝ち得たことを、口には出さなくとも、承知しているからこそ、日本が立ち上がることに、希望と期待を示している。
 この重大なアジアの危機に際して、日本が最低にして、最も怠惰な政権下に在ることは、余りにも無慈悲な神仏の配在と嘆きたい。だからこそ、最大の大地震が襲ったと省みよう。東日本大震災こそ政権に対して決して無関係ではないと気付くべきではないか。
 がんばろう!日本、の叫びが、全国津々浦々から、地涌の菩薩の如く湧き出でて来つつある。日本を変えよう。デフレは追払おう。そして日本らしさを蘇らせよう。



MMSN産経ニュース
タグ:塚本三郎
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